2005・5・1 (日) 旅行前夜
また一人で貧乏旅行に出かけます。行き先は京都。
なぜ京都なのか。「僕には旅に出る理由がだいたい百個くらいあって・・・」というわけでもないが、いろいろ思うところがあって、とりあえず京都を目指そうと思ったのだ。
古くは僕の尊敬する戦国大名たちも天下に覇を唱えるべくこぞって京を目指した。もちろん僕は別に天下に覇を唱えるつもりなどないが、彼らの思いに共鳴する部分は多々あるのである。一日本男児として血が騒ぐ。
で、それじゃあせっかく原付があるのだから、それで途中もいろいろ見て回りながら京都まで行ってみようということになったのだ。
とりあえず途中の名所を見ながら、旧東海道である国道一号線をメインにひたすら京都を目指す。初日は箱根温泉に宿泊。二日目は富士山麓を通りながら一気に静岡県を突き抜け名古屋へ。
三日目で京都に到達し、そこで二泊して京都を満喫。帰りのことはそのときに考えよう。まっすぐ寄り道しなければ二日で帰れるだろう。
という構想をバイカーの友達に話したらこう言われた。
「じんさん、そりゃあ無茶っすよ」
彼曰く、車と違って二輪での長距離移動は想像以上に疲れるし、大変だというのだ。ましてや原付なんて。
しかも僕の原付はカブとかでもなく、親戚のおばさんから貰ったスクーター、ディオだ。確かにあの折りたたみ自転車みたいな車輪で山道を越えれるのかと考えると疑問が生じる。
でも、だからこそ、なのだ。
はっきり言って一人旅なんて無茶で無謀、無計画じゃなきゃ面白くない、というのが僕の考えである。ただ 「観光」 に行くんじゃない。本当の意味での旅を「敢行」するのだ。
例によって大雑把に行きたい所はいくつかあるが、細かい計画などは一切立てていない。しかも今回はなれない土地な上に初めての原付による長距離移動のため、一日に進める距離も手探りの状態である。
もっと言えば宿の確保すらちゃんとできていない。
でもまあ今更そんなことを言ってもしょうがないので、今回もそういった不安要素に関しては 「気にしない」 という方法を取らせていただく。合言葉はいつものこれだ。
「ま、なんとかなるっしょ。」
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