BangLassie
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SUPERCAR
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中村 弘二(Vo&G)・古川 美季(Vo&G)・田沢 公大(Dr)・石渡 淳治(G)
青森出身の4人編成バンド。デビュー当初から革命児登場などと騒がれまくる。当初はギターポップ的な楽曲中心だったが最近はもっぱら打ち込み、シンセサイザーなどによるエレクトロニカな音が中心でくるりとともに日本のミュージックシーンの最先端などといわれる。ボーカルは一応二人。気だるい感じのナカコー、アンニュイでかわいい声のミキ。作りこんだ実験的な音が特徴。石渡による歌詞も初期は青臭い感じだったが、最近は専ら言葉遊びを楽しんでるようで貸しというよりもキャッチコピーの連続といった感じだ。ここんとこやや原点回帰しつつある?
 ANSWER
ANSWER
SUPERCAR
2004・2・25

1. FREE HAND (8)
2. JUSTICE BLACK (8)
3. SUNSHINE FAIRYLAND (7.5)
4. WONDER WORD (8.5)
5. BGM (8)
6. DISCORD (6.5)
7. HARMONY (7)
8. RECREATION (8)
9. GOLDEN MASTER KEY (8)
10. THE WORLD IS NAKED (7.5)
11. SIREN (7)
12. LAST SCENE (8.5)
13. TIME (6.5)
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長いレコーディング期間を経て約2年ぶりにリリースされた5thアルバム。やけにサイケデリックなイラストに飾られたジャケットは、初回限定盤だと通常の2倍の大きさで収納に困ります。
今回、彼らの音がまたガラッと変わった。 前作、前々作と同様にコンピューターによる音をフィーチャーしているのだが、実験的な音、そしていかにもコンピューター的な音色が中心だったこれまでと違い、 限りなく生音に近いものになっている。余計なものがすっきり削ぎ落とされ、非常に洗練されたクールなものに仕上がっている。そして何より今回強く感じるのは「ロック」。
この作品の音作りはストレートにカッコいいと思った。特にM1からM5までの流れは抜群で、一気に引き込まれる。 特筆すべきはM4。この屈託のない爽やかな心地よさは今までの彼らにはないものだった。ただ、これ以降はやや沈みがちで、ダークで短調なものが目立ちだす。そもそもアルバム全体で見ても、短いフレーズのくり返しといった傾向が今まで以上に強くなっているので、楽曲のメロディーのインパクトは薄いものが多い。これによって賛否両論がかなり激しくなっているようだ。でも中盤以降も浮遊感溢れるM8、今までにない落ち着きを感じさせる完成度の高いM12の両シングル作品、メロディーとストリングス、ピアノが美しいM9と、聴けるナンバーが控えている。
この作品からは、これまでにない「大人」なものを感じる。青森から出てきた若者が成長して一皮向けた姿。それは同時に寂しくもあるのだが、このアルバムに至るまでに経た過程に対するこれがANSWERであるのなら僕は支持の側に回る。
FAVORITE & PUSH : 4、11、5、1、2

 
 HIGHVISION
HIGHVISION
SUPERCAR
2002・4・24

1. STARLINE (7.5)
2. WARNING BELL (7.5)
3. STORYWRITER (8.5)
4. AOHARU YOUTH (8)
5. OTOGI NATION (8.5)
6. STROBOLIGHTS (7.5)
7. I  (6)
8. YUMEGIWA LAST BOY (8)
9. NIJIIRO DARKNESS (7)
10. SILENT YARITORI (7.5)
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あちこちで絶賛されていた4thアルバム。前作同様、打ち込み、コンピューターによるサウンドが中心で、それをさらに全面に押し出した4th。だが前作に比べるとそれはある程度完成、洗練されており一応の成功は得られてると思う。アルバム全体というよりも、トラック毎に独自の世界が広がっているといった印象だ。
タイトルからして描こうとしているのは新しい世界への展望、といったようなものなのだろうか。オープニングのM1、M2、そしてM3のイントロまで包み込むようなシンセサウンドが多用されている。M3は名曲。ギターノイズが気持ちいいの疾走感溢れる曲。M4はまた不思議な感覚の幻想的トラック。繰り返し聴いていくうちに引き込まれていきますね。M5はファニーで面白い曲。バウンドするようなリズムがかわいい。
この作品も最初はM3以外は全くいいとは思わなかった。 でも何回も聴いていると彼らがやろうとしているものがちょっとずつ見えてきたような気がした。「こんなの違う」と否定するのは簡単だが、じっくり向き合ってみるとまた新鮮な驚きがある。そんな気持ちにさせられた一枚。
FAVORITE & PUSH : 3、5、4、8

 
 Futurama
Futurama
SUPERCAR
2000・11・22

1. Changes (8)
2. PLAYSTAR VISTA (8)
3. Baby Once More (7)
4. White Surf style 5 (7.5)
5. Star Fall (6)
6. Flava (6)
7. SHIBUYA Morning  (6)
8. Easy Way Out (8)
9. Everybody On News (7.5)
10. Karma (8.5)
11. FAIRWAY (8.5)
12. ReSTARTER (7.5)
13. A.O.S.A. (6)
14. New Young City (6)
15. Blue Subrhyme (6.5)
16. I'm Nothing (6.5)
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スーパーカーの3rd。一部雑誌やメディア、それに影響された人たちなどには賞賛されるも、古くからのファンを困惑に陥れた作品。僕の感想としては、ダラダラと必要以上に長くてまとまりが無く、非常に退屈な感じを受けた。とにかく中途半端でものすごくがっかり。シングルM4以降、これと同じような構成の曲が異様に多くなったのが特に気になる。余分なトラックが多いような気がする。もっと絞ったほうが良かったんじゃないか。
新しいことをやろうとしているのはわかるのだが、耳障りな音がすごく目立つ。気分が滅入ってくるような曲が多いのだ。せっかくいいものはいいのにね。ギターにうまく打ち込みを合わせてクールに仕上がったM1、都会的で爽快な音が気持ちいいM2。最も元来のスーパーカーらしさが出ているM8、ライジングサンで生で見て好きになったM10などは高い完成度だと思う。そしてシングルでもあるM11はアッパーで心地よいリズムとメロディーのナンバーであるが、なんかアレンジが大人しくなってしまっていてシングルバージョンの方がよかった。
未来のドラマ・Futurama。でもまだ予告編といった出来栄え。 もうひといきですね。
FAVORITE & PUSH: 10、11、8、2

 
 OOKEAH!!
OOKEAH!!
SUPERCAR
1999・8・21

1. 00Keah!! (8)
2. Sun Rider (8)
3. Jet Bee Town (7.5)
4. SATORI (7)
5. Flicker (8.5)
6. Summer Tune (7.5)
7. Desperado (8)
8. Light Up (7.5)
9. Dive (8)
10. MIAMI BEACH  (7)
a

「夏の」ニューアルバム。当初、ツアーグッズとして作られたものに2曲追加された企画盤に近い一枚。ライブなどではおなじみでありながら1st、2nd、に収録されなかった10曲を収録。スーパーカーのアルバムとしてはたぶん最後になるであろう爆音系ギターノイズ炸裂のロックなアルバム。
ライブを意識しているのかアップテンポの激しい曲が中心で、ストレートなギターロックサウンドと優しいメロディーとボーカルが気持ちいい。これぞバンドのグルーヴ。ギター持ってる以上これくらいやってもらうのは義務ですよ。イントロのリフからしてカッコいいM5とM9が特にオススメ。無意識に体が動きます。
FAVORITE & PUSH : 5、9

 
 OOYEAH!!
OOYEAH!!
SUPERCAR
1999・8・21

1. OOYeah!! (8)
2. BE (7)
3. MOTORBIKE (8.5)
4. Let's Go Party!! (7.5)
5. Noman (8)
6. Freshman Head(number 2) (8)
7. IONADISCO (7.5)
8. ONE (7)
9. Life Goes On (8.5)
10. HeLP (7)
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「OOKEAH!!」の選曲過程で副産的にできあがった、同時発売の「夏の」ニューアルバム第二弾。基本的なコンセプトは「OOKEAH!!」と同じで、当時200曲以上ともいわれていた彼らのストックの中から選ばれた未発表曲を10曲収録。
勢いで押していた感じの「OOKEAH!!」と比べるとこちらの方がミディアム、スローテンポの曲が多く、作品に幅がある感じ。でもやっぱり展開されるのは生のバンドによるロック、ロック、ロック。最近のスーパーカーしか知らない人には意外にすら思えるかもね。
FAVORITE & PUSH : 9、3

 
 Junm Up
Jump Up
SUPERCAR
1999・3・10

1. Walk Slowly (8.5)
2. Sunday People (8)
3. Jump (7.5)
4. My Girl (8.5)
5. Wonderful World (7.5)
6. Love Forever (7.5)
7. Tonight (8)
8. Skyphone Speaker (7.5)
9. Low-down(Live Scene)  (7)
10. Talk Talk  (7.5)
11. Daydreamer (7.5)
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セカンドアルバム。全編ギターポップで押していた前作と変わり、今作から後のスーパーカーの代名詞となるコンピューター、打ち込みを使い始める。現在の彼らの礎となるような作品。
しかしこの頃はまだバンドの演奏がメインで、コンピューターはあくまで味付けのような感じで使われている。これは、まだ機械を使いこなしきれていないことによるものだが、これくらいが一番バランスがよいような気がする。 Jump Upという名前の割りに全体的にトーンは低めで、ともすると暗い印象すら受ける。でも、どれも心にじんわりと染み込んでくるような優しさを持った曲で、じっくりと腰を据えて聴きたいアルバム。特にM1、M4はホントに名曲。包み込むような優しさと暖かさは前作の雰囲気を引き継いでいる。M2はシングルとして始めて打ち込みを使った曲。電子音と生音のバランスが絶妙で、とても気持ちのよい音に仕上がった。M7はギターが前面に出た60年代のロックっぽい切ない曲。やっぱミキの声はいいですね。
FAVORITE & PUSH : 1、4、2、7

 
 スリーアウトチェンジ

SUPERCAR
1998・4・21

1. cream soda (8.5)
2. (Am I) confusing you? (8.5)
3. smart (7.5)
4. DRIVE (8)
5. Greenage (7.5)
6. u (7.5)
7. Autmatic wing (7.5)
8. Lucky (8.5)
9. 333 (8)
10. Top 10 (8)
11. My Way (8)
12. Sea Girl (8)
13. Happy talking (8)
14. Trash&Lemmon (7.5)
15. PLANET (8.5)
16. Yes,
17. I need the sun (8.5)
18. Hello (8.5)
19. TRIP SKY  (8)
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スーパーカーの記念すべきデビューアルバム。デビューアルバムなのに自分らで「初期スーパーカーの集大成」と言い切ってしまってた彼らにもびっくりしたが、自身で語っていたように駄曲は一切なし。小細工の一切無い純粋でストレートなギターポップ、これが彼らの一番よい形であると個人的には思う。
青森の若者の等身大の姿、そしてアルバム全体に広がるやさしさ。不快感を感じさせるような音の一切ない、ひたすら心地よい音が80分弱の間ずっと広がっている。素朴、だけど特別。そんな所に惹かれて止まない。この頃の曲はメロディーが特に良い。真っ向勝負な感じのポップなデビューシングルM1、どこか甘酸っぱい、懐かしい、個人的にかなり思い入れのあるM8、超美メロ、切なさに満ちたM15など、心にダイレクトに響く名曲ばかりだ。
個人的には一押しの作品。よけいな装飾なんかなくったって彼らの音楽にはこれだけの力がある。このアルバムに出会えたこと、それがすでに僕のLuckyだ。
FAVORITE & PUSH : 18、15、8、1、2、17、19

 

 
 MYBEST・SUPERCAR
SUPERCAR・BEST
19 TRACKS
79'12"

01.STORYWRITER (8.5)
02.Lucky (8.5)
03.(Am I) confusing you? (8.5)
04.MOTORBIKE (8.5)
05.Flicker (8.5)
06.AOHARU YOUTH (8)
07.SUNDAY PEOPLE (8)
08.cream soda (8.5)
09.My Girl (8.5)
10.FAIRWAY (8.5)
11.OTOGI NATION (8.5)
12.Easy Way Out (8)
13.STROBOLIGHTS (8.5)
14.Life Goes On (8.5)
15.Hello (8.5)
16.YUMEGIWA LAST BOY (8)
17.Karma (8.5)
18.WALK SLOWLY (8.5)
19.PLANET (8.5)
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我ながらこれ以上はないと思えるほどトラック選別、並び共にうまくまとまって満足の行くものができた。オープニングはこれしかない、これから幕開け!って感じのイントロ、スピード感抜群のSTORYWRIGHTER。M1〜M5まではギターロック中心でノリノリで。M6〜M10と期せずしてシングルが立て続けに並んでしまったが、ここがやはり一番の盛り上がりゾーン。その後はそれぞれ千種万様の特徴を持つ曲たちが並びます。アルバムバージョンが気に入らなかったM10、M13は共にシングルバージョン。車で移動の際にはかなり聴きまくってます。最後はちょっとしんみり終わらせすぎたかな?


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