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Fantastic Plastic Machine
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京都は丸太町発、アパレル、編集者を経てDJ、リミキサー、アレンジャーなどとして今や日本はもちろん、世界中で活躍、高い評価を得ている田中知之のソロプロジェクト。ヘンリー・マンシーニなどの映画音楽やボサノヴァ、そしてあらゆるポップミュージックの要素をハウスなどのダンスミュージックに取り入れ、独自の世界観を築いている。そんな彼の繰り出す音楽はオシャレ度満点。それでいながらお高く留まって気取った感じはなく、とてもポップで誰の耳にも心地よいものになっている。いくつかの映画で彼の作品が使用されるなど、知名度ももはや世界クラス。
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Fantastic Plastic Machine
2003・8・6

1.Never Ever / PE'Z (8)
2.You / FANTASTIC PLASTIC MACHINE (8.5)
3.Why Not? / Remixed by Tahiti 80 (8.5)
4.Euphoria / Remixed by Mondo Grosso (9)
5.Reaching for the Stars / Remixed by Masters At Work (8)
6.Philosophy / Le Knight Club Mix (8)
7.Spectacular / Remixed by TUCKER (7)
8.Days and Days (Bossa Nova Version) / Guitar and arranged by 笹子重治 (8)
9.Reaching for the Stars / remixed by Koop
10.CITY LIGHTS / 東京スカパラダイスオ−ケストラ Remix (8)
11.Why Not? / Remixed by 冨田ラボ (8.5)
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前作・tooのリミックスアルバムという位置付けの作品で、多彩な顔ぶれのリミキサー人が集結、全く違う世界観を持つアルバムが仕上がりました。リミックスといっても単にそれだけでは終わらない、それぞれのアーチストにより完全に生まれ変わった曲たち。それぞれに主張が強くにぎやかな感じはまさに動物園。
先陣を飾るPE'Zは原曲のストリングスをまんまブラスに置き換え、見事なjazzに仕上げた。彼らのオリジナル作品じゃないかってくらいの変わりよう。M2は新曲。シンセピアノを中心にしたジャジーなダンスナンバーだが、それに絡むギターの音色とコーラスがQueenっぽい。さすがのカッコよさ。M3打ち込みによるベース、ドラムとピアノによる落ち着いたアレンジで大人で上品な感じ。そして一番のお勧めはM4。緊迫感のあるデジタルな音の繰り返し。一歩間違ったらトランスみたいな感じだが、絶妙なバランスでまとまっている。頭の中が吹っ飛びそうな高揚感。スゴイ!M5はラテンのパーカッション、ほとんどそれのみといった、野性的な感じで原曲のゴージャスさとは一変している。アコギのみのアレンジで本気なボサノヴァにしてしまったM8、M5と原曲は同じだがこっちはミステリアスな雰囲気漂うジャズ風のM9、まさかのスカ、M10、シンセによるグラマラスなアレンジでM3とはまた違った仕上がりのM11。ホントに盛りだくさんといった感じだ。
個人的にリミックスってのは原曲が汚される感じがして今まであまり好きじゃなかったんだけど、ここまで楽しいものが出来上がるんならいいかなあ、と思うようになってきました。
FAVORITE & PUSH : 4、2、11、3

 
 too

Fantastic Plastic Machine
2003・9・18

1.Overture of "too" (−)
2.Reaching for the Stars (8.5)
3.Why Not? (8.5)
4.The King of Pleasure <Reprise> (9)
5.Spectacular (7)
6.Supervenience (8)
7.Philosophy (Full Spoken Mix) (8)
8.Submissio (−)
9.Days and Days (8.5)
10.Euphoria (8.5)
11.Reaching for the Stars (8)
12.Never Ever (Extra Vocal Mix) (8.5)
13.Da Judge (−)
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オリジナルアルバムとしては2年ぶり4枚目の作品。本人曰く「メシとエロ」がテーマなんだそう。つまりは人間の、もっと言うと動物としての本能、そういったものが背景にある。
今までの作品と比べるとややハウス、テクノ色が濃くなっている。生楽器の音はあまり使わず、エレクトロニカの無機質な音が目立つ。かといっていつものボサノヴァや60年代テイストが失われているわけではなく、もはや当然のように遺伝子のごとくしっかりと刻み込まれているといった感じだ。らしい曲でなくてもFPMイズムはちゃんと注入されているのだ。そして今回はメッセージ性というか、人間の内面、精神にストレートに訴えてくる曲が多い気がする。ありのままの姿への開放、そんな感じだ。
M2はストリングスとコーラスをフィーチャーしたゴージャスなナンバー。もっともFPMらしいかな。続くM3抑えたトーンにソウルフルなボーカル。アッパーでポップなハウスM4はイチオシ。デジタル加減がダフトパンクっぽい。アブストラクトなM6、ロックなギターに意味深な単語を次々と投げかけてくるM7、神々しい広がりと奥行きのM10、ストリングスと伸びやかなボーカルがひたすら心地よいM12。M7を除けばホントにすごくまとまったアルバムだ。
レトロでオシャレ、そんな音が多かったFPMだけど、今回強く感じられるイメージは「未来」。新たな何かの幕開け、そんな感じがした。
FAVORITE & PUSH : 4、2、3、10

 
 Beautiful

Fantastic Plastic Machine
2001・1・17

1.I Am Beautiful (−)
2.Beautiful Days (8.5)
3.Paragon (8)
4.Love Is Psychedelic (8)
5.On A Chair (8)
6.Whistle Song (8.5)
7.One Minute Of Love (8)
8.Todos Os Desejos〜欲望のすべて〜 (8.5)
9.I’m Still A Simple Man (8.5)
10.Black Data (8)
11.God Save The Mona Lisa (8)
12.Beautiful Days (8)
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3rdアルバム。ボサノヴァ色が強かった前作に対して、こちらはかなりハウスの要素が強く出ているアルバム。シャカシャカしたパーカッション、アッパーなビート、そして全体的にストリングスがかなりフィーチャーされていてゴージャスな雰囲気。
ファーストアルバムはトラック毎にそれぞれのテーマがあるような気がしたが、このアルバムは全体が一つのテーマの下に作られているような感じで非常にまとまりがあって聴いててとても安心できる。でもそれは収録曲の没個性ということではなくて、M2の浮遊感とセクシーさだったり、M5の抑えたサンバの上に乗った穏やかなストリングスと子守唄のようなボーカル、 ブラスを使用したアッパーな曲にもかかわらず優しく落ち着いたM8、ひたすらハッピーなM9など、各々の個性を引き立たせるためのちょっとしたルール。
そう、このアルバムを包んでるのは安らぎ。この言葉に尽きると思う。
FAVORITE & PUSH : 2、5、8、9

 
 LUXURY

Fantastic Plastic Machine
1998・9・10

1.Theme of Luxury (8)
2.There Must Be An Angel(Playing with My Heart) (7.5)
3.Honolulu,Calcutta (7.5)
4.Electric Lady Land (8.5)
5.He Became A Beatnik (7.5)
6.Bossa For Jackie(Dedicated To Mrs. Kennedy) (8)
7.You Must Learn All Night Long (8)
8.Lotto (9)
9.Satellite Beats (−)
10.I’ve Forgotten My Fagotto (8)
11.The Girl Next Green Door (7.5)
12.mpf(Mezzo Pianoforte) (8.5)
13.Mr.Fantasy’s Love (8)
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痔の薬のパッケージを連想させるようなジャケットの2ndアルバム。全作品中で最もボサノヴァ色が強く出ているような気がする。かなりラテンの香りがするアルバムだ。
その反面、ポップさ、聴きやすさという点では他のアルバムに比べると薄いんじゃないか。前半、とくにM2、M3、M6あたりはかなり本気のボサノヴァそのものといった感じ。M4が唯一のポップチューンだ。M8はアルバム前半の曲と打って変わってアッパーなビートのナンバー。とにかくものすごくハッピーな曲!これはかなり好きです。M10はちょっとしたシャレ。ちょっとオーケストラっぽいアレンジになってるのはFagottoというのがそれで使う木管楽器とというところから来てるのだろう。アルバムの中ではちょっと異色な曲。
全体的にまったりとしていてディープ。ノリの良さとかそういうのよりも、じっくり腰をすえて浸る、そんな感じの作品。
FAVORITE & PUSH : 8、4、12

 
 The Fantastic Plastic Machine

Fantastic Plastic Machine
1997・10・10

1.Bon Voyage (−)
2.L'avanture Fantasitique (8.5)
3.Steppin' Out (8)
4.Bachelor Pad (F.P.M. EDIT) (8.5)
5.Fantastic Plastic World (8.5)
6.Dear Mr. Salesman (8.5)
7.Allen Ginsberg (8.5)
8.First Class '77 (7.5)
9.Filter (In Vaggio Attraverso L'Australia) (8)
10.Please, Stop! (8)
11.Pura Saudabe (Nova Bossa Nova) (8)
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ピチカートファイヴ・小西康陽の主宰するレーベルから出されたファーストアルバム。個人的には一番好きな作品です。
タイトル通り、「これがFPMだ」 といった感じの内容。ボサノヴァとハウス、そしてFPMの作品の中で一番、田中氏が傾倒する60年代の映画音楽の影響が出ていると思う。どの作品もレトロポップでゴージャス、そして個別のテーマがあるような感じがする。M2はオープニング、M5は南国の妖しい夜、M6は映画のテーマソング、M7は夕方の海辺を思わせるロマンチックなナンバー、M9はエンディング、といったようなところ。60年代のオシャレな映画のサウンドトラック、そんな感じがした。
実際M4は映画「オースティン・パワーズ・デラックス」で使用されている。あの映画のポップでオシャレな感じにまさにピッタリである。
FAVORITE & PUSH : 6、4、2、7、5

 

 
 MYBEST・FPM
FPM・BEST
16 TRACKS
79'29"

01.I love FPM (KONISHI/READYMADE JBL mix) (8.5)
02.City Lighte (8.5)
03.Dear Mr. Salesman (8.5)
04.Bachelor Pad (F.P.M. EDIT) (8.5)
05.Bossa For Jackie-los Amigos Invisibles Mix- (8.5)
06.Steppin' Out (8)
07.Take me tothe DIsco (8.5)
08.THEME FROM LUPIN THE 3RD I -FPM's RECONSTRUCTION MIX- (8.5)
09.You Must Learn All Night (Dauerfisch Dancing Baby Mix) (8.5)
10.beautiful days (8.5)
11.Please, Stop! (8)
12.Electric Lady Land (7.5)
13.Pura Saudabe (Nova Bossa Nova) (8)
14.Lotto (9)
15.I’m Still A Simple Man (8.5)
16.Filter (In Vaggio Attraverso L'Australia) (8)
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3rdまで、及びリミックスアルバムから選曲。とにかく気持ちのいいモノ。それだけを目指して作りました。


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