BangLassie
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Cymbals
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沖井 礼二(Ba&Gui)・矢野 博康(Dr)・土岐 麻子(Vo)
「かわいくってイジワル、ただしパンク」をコンセプトに結成。ニュースクール・オブ・ソフトロックの旗手などと言われ、パンクといってもそのサウンドはとにかくポップ。卓越した独特のメロディーセンス、そしてジャズ、ボサノバ、R&B、ソウル、ハウスなどあらゆる音楽のフォーマットを自由自在に使いこなし、とてもオシャレで洗練された音楽を奏でる。それに花を添えるのは土岐麻子のキュートなボーカル。FPM、ピチカートファイブ、フリッパーズギターあたりが好きな人は絶対ツボにはまると思う。残念ながら2004年1月を持って解散。だけど彼らが僕にかけた魔法は解けそうにない。
 requests!
requests!
Cymbals
2003・9・3

01.Love You
02.E.G.G.
03.Show Business
04.RALLY
05.My Patrick
06.Love Thing
07.Rain Song
08.Higher than the Sun
09.Mach 0.8
10.Highway Star,Speed Star
11.Do You Believe In Magic?
12.Wingspan
13.Cucumber!
14.Happy Knight,Shiny Child
15.怒れる小さな茶色い犬
16.I'm a Believer
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2003年に行われたツアーからのライブベスト版。なんとライブのセットリスト自体をファンの投票により決め、それをリリースするという企画盤。
その名の通り、まさにリクエストである。いずれも彼らを語る上で欠かすことのできない曲ばかりだ。普段の精巧な、凝った音作りからスタジオ・アーチストとしての印象が強い彼らだが、曲の疾走感、元気のいい感じが生で感じられさらに強調され、ライブもあってるんだなあという印象。
オリジナルに近いアレンジのものやかなり変わってるものもあり楽しめます。もとは打ち込みによるビートがベースになっていたM8、9、12は見事に生演奏用に変身。初期の名作M13、14もアコースティックで大人なムードのものに生まれ変わった。M1は唯一の新曲で今回のために作られた、メンバー紹介的な曲。とにかく音楽を楽しんでいるなあというのが感じられ、このバンドのすごさを改めて見せつけられる一枚。

 
 Love You
Love You
Cymbals
2003・5・21

01.E.G.G. (8.5)
02.Love Thing (8)
03.アメリカの女王 (8.5)
04.Homeward Bound (8)
05.世界をのぞむ家 (8)
06.怒れる小さな茶色い犬 (8.5)
07.設計図 (8)
08.Sailing Song (8)
09.Bonjour Bonsoir (8)
10.時間を名乗る天使 (8)
11.Family Bond & One Dog (8)
12.君とぼく (8)
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4thアルバム。前作で全く新しい一面を見せた彼らだが、今回もまたさらに進化した姿を見せてくれている。
生演奏が主体に戻ったが、この作品でも打ち込み、多重録音を効果的に使い、ポップ、ジャズ、R&B、ハウスなどといった音楽の要素を見事に取り入れている。ちょっと落ち着いた、大人になったCymbalsといった印象。ただデビュー当初からのやんちゃでイジワルな印象は影をひそめている。それがこのバンドの魅力の一部分であった感もあるので少し残念かも。
M6はWOWOWのサッカー中継のテーマ曲にもなってたアッパーでハイテンションなナンバー。彼らの曲としては珍しい、力強さを感じる曲。M1はフィーチャーされたコーラスと作りこまれた音がポップな彼ららしい疾走感のあるメロディー。M2、3は共にジャズだがM2はビッグバンド、M3はピアノをフィーチャーしたソウルフルなナンバー。普段はカワイイ印象なのにこんな曲もこなしてしまうボーカルの力に恐れ入りました。
M5はアコースティック、M7はピアノソロによるインスト、M8はハウス調、M10はピアノとコーラスの印象的な大人のポップスといった感じ。M11はまたビッグバンドによるオーケストラチックな、アメリカのショーのBGMのようなナンバーと、ホントにあらゆるジャンルの音楽をふんだんに取り入れ楽しんでいる。
FAVORITE & PUSH : 6、1、3、5

 
 Sine
Sine
Cymbals
2002・7・3

01.Sine (8)
02.Baumkuchen (8)
03.Satellite Sings (8)
04.Higher than the Sun (8.5)
05.Radiation / Vibration (8)
06.Silver Dawn (−)
07.Star Collector (8)
08.Mollecule Formula (−)
09.Dusseldorf Funk (8)
10.Dusseldorf Disco (8.5)
11.Wingspan (9.5)
12.Floatage (7.5)
13.Perfect Prospect Per Hour (−)
14.GLIDE (8)
15.Endless, endless. (8)
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オリジナル3rdアルバム。前作までとがらっと変わり、コンピュータによる打ち込みを大胆に取り入れたテクノ・ポップス的なアルバム。Sineとはコンピュータで音を加工する時にいじる正弦波を意味している。高校で習ったサイン、コサイン・・・のサインですよ。
最近のロックアーチストにやたらよく見られるピコピコ路線。中途半端ないんちきテクノみたくなってるのが多い中、このアルバムは思い切った試みが見事に成功。生粋のクラブ、テクノアーチストの作品と比較しても引けを取らないくらいのクオリティ。初めてエレクトロニカを取り入れたとは思えないほど完成された音!そのオシャレで洗練された音はFPMと並ぶものを感じる。ハウス、ギターポップ、ボサノヴァ、テクノ、ファンクの見事な融合。他のロックアーチストみたいに音色で奇をてらわず、曲の完成度で勝負してるのがかっこいい。
M11はもう芸術。ストリングスを大々的にフィーチャーしたハウスビート。緻密かつ革新的なメロディ、ホントに宇宙までも舞い上がっていきそうな浮遊感。M4ははじめて彼らが打ち込みを導入したシングル曲。微妙なメロディーバランスと溢れんばかりのスピード感が心地よいポップなナンバー。M5は日曜に代官山や自由が丘を自転車で散歩するようなイメージの、ビートが主体ののんびりとした曲。途中から入ってくるノイズギターが効いてる。M1は新しい性の始まりを予感させる宇宙を漂うような浮遊感のかたまり。
クラブ系の音が好きな人たちに是非聴いてほしいアルバム。どうせコンピュータを使うならこれくらいのレベルでやらなきゃ。
FAVORITE & PUSH : 11、4、5、1

 
 Well-done
Well-done
Cymbals
2001・11・21

01.Higher than the Sun〔FPM contact MIX〕 (8.5)
02.Air Guitar〔“The Artists Formerly Known As Cymbals”mix〕 (8)
03.Mr.Noone Special〔CUBISMO GRAFICO mix〕 (9)
04.Highway Star, Speed Star〔NORTHERN BRIGHT remix〕 (8)
05.LIAR・SADIST・COWARD〔TSUTCHIE REMIX〕 (7.5)
06.Swing, Swing, Swing!〔Word Boy Word Girl Mix〕 (8)
07.Show Business〔Cafe Spur remix〕 (8)
a

リミックスアルバム。彼らがカバーを手がけた前作に対して今回は様々なアーチストに彼らの曲をアレンジしてもらうという、ある意味表裏一体ともいえる作品。
リミックスを手がけるのはそうそうたる顔ぶれ。FPMを筆頭にSUNAGA 't EXPERIENCEとかMOUSE ON MARSとか、すごい人達らしいです。元の楽曲自体がオシャレでハイセンスだからこういう企画にもバッチリ応えられるしピッタリくる。参加アーチストもCymbalsのよさをさらに引き出してくれることに成功しています。
M1はFPMお得意のボサノヴァ。ラテン系のパーカッションとストリングが雰囲気でてます。M2はスクラッチやエフェクトがかなり入ったアブストラクトな仕上がり。ダフトパンクっぽい。必聴はM3。元はけっこう本格的なロックだったが、すごく優しくてハッピーな感じのボサノヴァになってます。外国人のサンプリングボイスやフルート(?)がすごい効いていてクインシージョーンズの「Soul Bossa Nova」を髣髴とさせるナンバー!M4はノーザンブライトがはじめてリミキサーとして挑戦。彼らのボーカルも入っているけど意外にもイメージにちゃんと合っている。なかなかの出来。M5はコンピュータの音が前面に出た感じ。M6は元も打ち込みを使ったものだったが、よりリズムを前面に押し出してささやくようなボーカルが強調されている。ちょっと都会的な香りのするM7。ボサノヴァっぽくもあり、ピアノが前面に出ていてジャジーなものになっている。
アーチストの手により見事に焼きあがった、まさに「Well-done」。でもそれが美味しいのはやっぱり素材がいいから。当然だよね。
FAVORITE & PUSH : 3、1、7

 
 RESPECTS
RESPECTS
Cymbals
2001・3・23

01.I'm a Believer(ver. 2.0) (8.5)
02.Little Billy (8)
03.STUPID GIRL (8)
04.(What's So Funny 'Bout)PEACE, LOVE AND UNDERSTANDING (8.5)
05.Situation Vacant (8)
06.IT'S NOT EASY (8)
07.THE KIDS ARE ALRIGHT  (8)
a

全曲カバーのミニアルバム。彼らのルーツとなるアーチストたちへの尊敬の念が形となった作品。以前からずっとやっていたもの、さらには「カバー」という概念を独自に理解し、セルフリミックスも含まれる。全体的にはブリティッシュ・ロック系が多い。
M1はデビューアルバムにも収録されていた曲であり、インディーズで1stシングルとして出された作品。さらにパワフルに、洗練されたアレンジに仕上がっていてそのスピード感、ポップさといったら!M2はインディーズ2ndにも収録されていたThe Whoというバンドのカバー。M3はストーンズ、M4はBrinsley Schwarzの曲でエルビス・コステロもカバーしたナンバー。切な目のメロディーとしっとりとしたアレンジがグー。M5はThe Kinks、M6はPete's Dragonという映画のテーマ曲。最後はまたThe Whoでなんとゴスペル。
その才能を故意に活用して過去の名曲を土台に好き放題遊ぶCymbals。彼らは楽器を持った悪戯っ子か。
FAVORITE & PUSH : 1、4、2

 
 Mr.Noone Special
Mr.Noone Special
Cymbals
2000・9・21

01.Mr.Noone Special (9)
02.Low cost,Low price&High (8)
03.Intermission#1 (−)
04.All You Need Is WORD (8)
05.Do You Believe In Magic? (8)
06.LIAR・SADIST・COWARD (8)
07.Hey,Leader! (8)
08.Intermission#2 (−)
09.Highway Star, Speed Star (8.5)
10.River Deep, Mountain High (8)
11.(Inside Of Me) (−)
12.Mr.Noone Special(Reprise) (8)
13."Good-night" (7.5)
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メジャー2ndアルバム。タイトルのMr.Noone Specialは「no one special」から作られた造語であり、前作にも登場する初期シンバルズを象徴するような人物である。
ブリティッシュ・ロック、ポップ、サイケさらにはジャズ、スカなんかも飛び出し、彼らの音楽的引き出しの深さをこれでもかというくらい味あわされる。 それらの要素もただ取り入れてるのではなく、全てのアレンジに必然性が感じられしかも完全にモノにして完成された楽曲を作り出している。もう脱帽としか言いようがありません。ただ曲、メロディ的にはパンチの効いた耳に残るものがやや少ないだろうか。
タイトル曲のM1はちょっとレトロな感じのするUKロック調のナンバー。最初はあまり印象に残らなかったが、弾けるギターノイズ、跳ねるようなベースラインとドラミング、クールなボーカルがめちゃくちゃカッコよくて今ではかなりフェイバリット!M2はハイテンポなジャズ。スカパラの沖祐一とNARGOがピアノとトランペットで参加。M4はちょっと懐かしくい感じで爽やかなオールドアメリカン・ポップス。 疾走感溢れるM9はスピード感あるビートとピアノ、メロディが印象的。一番人気のある曲らしいです。M13は初回プレスのみのトラック。タイトル通り子守唄のようなやさしい唄。ボーカルはリーダーの沖井氏。
FAVORITE & PUSH : 1、9、10、4

 
 That's Entertainment

Cymbals
2000・1・21

01.Show Business (7.5)
02.What A Shiny Day (8)
03.So You Want To Be A ROCK 'N' ROLL STAR #4 (−)
04.Rain Song (8)
05.So What? (8.5)
06.So You Want To Be A ROCK 'N' ROLL STAR #5 (−)
07.RALLY (8)
08.Air Guitar (8.5)
09.ANSWER SONG (9)
10.Mach0.8〜亜音速による移動〜 (8.5)
11.So You Want To Be A ROCK 'N' ROLL STAR #6 (−)
12.My Brave Face (7.5)
13.Muzak Cycle (7.5)
14.What's Entertainment (8)
a

メジャーデビューアルバム。インディーズの頃からのスタイルを継承しパンクな曲がほとんどを占める。だがただのパンクでは終わらない。サンバ・ハウス、60sロック調、オルガンを前面に押し出した曲など、さらに進化をしたCymbalsを見ることができる。演奏もだいぶ洗練されポップさ、オシャレ度はさらにアップしている。はっきり言って全曲ハズレなし。曲順、インタールードも含め一つの作品としてのアルバムの完成度は最高!どこまでも広がる青空のようなハッピーなアルバム。まさしくエンターテイメント!
一番のお気に入りはM9。もうメロディ、音色が好みにはまりすぎ。カワイイ、けど切ない!この心を鷲掴みにされるようなサビはたまりません。ショートムービーのエンディングとかで使ってほしい感じ。M5はギターとピアノ、コーラスの重なりがクール。ジワーッともりあがってくる感じがステキ。ハウス系(ほぼ)インストルメンタルのM10、ハイハットとピアノとハミングがオシャレなM8が最高のアクセントとなってアルバム全体を引き締めてる。
FAVORITE & PUSH : 9、5、2、8、4、14

 
 Missile & Chocolate
Missile & Chocolate
Cymbals
1998・12・25

1. Hour Our Hour (8)
2. Missile Song (8)
3. April Thief Man (8)
4. Little Billy (8)
5. Toothache and Chocolate (8)
6. My Brave Face (8.5)
7. Winter Day Song (8.5)

a

インディーズで出たミニアルバム第二弾。前作と対をなすような作品で、今回はいちおう「冬」がテーマになっている。
前作に引き続き彼らの持ち味が存分に発揮された内容。ポップで、ひたすらポップで、心地よいという形容詞がこの上ないほどピッタリはまる音。まさにミサイルのような刺激とチョコレートのような甘さを持ったアルバムだ。
M7はいちおうクリスマスソング?冬を感じさせるギターの音色とささやくようなボーカル、優しいメロディがとても気持ちいい。M6はメジャー1stにも別バージョンが収録されているが個人的にはこっちのアレンジ、キーの方が好き。
FAVORITE & PUSH : 7、6、1

 
 NEAT,OR CYMBAL!
NEAT,OR CYMBAL!
Cymbals
1998・5・25

1. Cucumber! (8.5)
2. Happy Knight, Shiny Child (8.5)
3. Monday Morning Blues (8.5)
4. My Patrick (8)
5. Cycling Song (8)
6. I'm a Believer (8)
7. Cymbal Strut (−)

a

インディーズ時代の 、彼らのデビューミニアルバム。バンドのコンセプトそのままにちょっとひねりの効いたギターポップ、パンクが炸裂。 パンクといってもブリティッシュギターポップ、さらにはフレンチの香りも漂うメロディ、そしてカワイくてどこかシニカルなボーカルによってとってもオシャレでポップな音が生み出されている。このポップさは他の日本のアーチストではちょっと出せないんじゃないか。とにかく他とは一線を画す唯一無二のバンド、Cymbalsの記念すべき処女作である。
M1は彼らの初音源らしい。いかにもスタートらしい、荒削りなサウンド。でも切なくてシニカル、バンドの形そのもののような曲。M2は夏の終わりにアメリカのフリーウェイを疾走する様なイメージの爽やかでポップな曲。メロディーがすごくきれいでさりげないギターが効いてる。M6はライブで必ず演奏される代表曲だが、まだアレンジが未熟。これが「RESPECTS」で完成された形に!
FAVORITE & PUSH : 2、1、3、6

 

 
 MY BEST・Cymbals
Cymbals・BEST
22 TRACKS
79'58"

01.So You Want To Be A ROCK 'N' ROLL STAR #4 (−)
02.I'm a Believer(ver. 2.0) (8.5)
03.Happy Knight, Shiny Child (8.5)
04.Radiation / Vibration (8)
05.怒れる小さな茶色い犬 (8.5)
06.午前8時の脱走計画(English ver.) (8.5)
07.December's Children (8)
08.Higher than the Sun (8.5)
09.Mr.Noone Special (9)
10.E.G.G. (8.5)
11.Winter Day Song (8.5)
12.Cucumber! (8.5)
13.世界をのぞむ家 (8)
14.So What? (8.5)
15.Highway Star, Speed Star (8.5)
16.Swing,Swing,Swing! (8.5)
17.More Respected Man (8)
18.River Deep, Mountain High (8)
19.アメリカの女王 (8.5)
20.Dusseldorf Disco (8.5)
20.Wingspan (9.5)
22.ANSWER SONG (9)
a

アーチストのベストを自分で作る時は、大体最初に一気に盛り上がるようなのを持ってきて、いったん落ち着いたあと真ん中へんでメインとなるものを立て続けにぶちかまし、また落ち着いてラストに向かって徐々に盛り上げる、という感じにすることが多い。
Cymbalsの場合も大体そんな感じになった。このアーチストには欠かせない存在のMr.Noone SpecialのMCを最初に持ってきて、続くM2、M3で軽快にスタートです。M6はメジャーデビューシングルの英語版。いかにもCymbalsらしいポップでオシャレなパンク。M7は3rdシングルのカップリング。ハイハットとコンガ、オルガンの音がちょっと上品なラテンの香りがする曲。そしてメインのM8からM11を迎えてここで気持ち一区切り。
後半の幕開けは彼らの幕開けの曲でもあったCucumber!。M16はシングルM8のカップリングでカジヒデキとのデュエット。飛び切りエレガントなハウス。M17は4thシングルのカップリング。とっても切ないメロディーが素敵な曲。アルバム未収録の曲はどうしても入れたくなっちゃいますね。
ラスト二曲はこれしかないでしょう。どことなく残る寂しさにもう一回聴きたくなること請け合い。というか自分で何回も聴いてしまう。(笑)


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